街を歩けば、すれ違う人の顔は千差万別で、目の大きさ、鼻の高さ、骨格の形。私たちは一瞬で「誰が誰であるか」を見分けることができます。
それなのに、動物園でサルの群れや、群れで飛ぶ鳥たちを見たとき、「みんな同じ顔に見える」と思ったことはありませんか??実はこれ、ただの気のせいではなく、人間という種が持つ非常に特殊な進化の結果だったようです。
海外の科学メディア『IFLScience』で、この「顔の多様性」に関する非常に興味深い研究が紹介されていました。
人間は「見分けられるため」に顔を進化させた!
研究によると、人間の顔の特徴(特に目や鼻、口の配置)は、他の動物の体の部位に比べて、個体差が異常に大きくなるよう進化してきたそうです。 その理由はズバリ、「複雑な社会の中で、お互いを個別に識別するため」。
人間は、誰が味方で、誰が裏切り者か、誰に恩があるかを記憶して社会を築く生き物です。そのため、「私は他の誰でもない、私である」ということを強烈にアピールするために、これほどまでに多様な顔つきを持つようになったというのです。
(参考元:IFLScience – Why Are Human Faces So Diverse Compared To Other Primates?)
【にんげん通信の考察:進化の果ての奇妙な矛盾】
他者との違いを際立たせ、唯一無二の「個」を獲得するために進化した私たちの顔。 しかし、ここで一つの面白い矛盾に気がつきます。
これほどまでに「自分だけの顔」を持つ人間が、いざ愛するペット(猫や犬)を選ぶとき、無意識のうちに「自分と顔や雰囲気が似ている個体」を選んでしまうという心理学的な傾向(単純接触効果や自己投影)があることです。

他者と違う自分になりたくて顔を進化させたのに、最終的には、自分を映し出す鏡のような存在に一番の安心感を抱いてしまう。 人間という生き物の心は、本当に複雑で、だからこそ愛おしいですね。
こちらは、「ペットは飼い主に似るっていうけど、まだ1日目だよ(笑)」というタイトルの投稿。すごく似ていますよね!

コメント